2010年 09月 25日
ケサランパサラン |
メルヘンチックな響きを持つこの物体は、なんでも、白粉を食べて増える謎の未確認生物で、それを持っていると幸せになるといわれているそうだ。
だからか、化粧品メーカーの名前にもなっているらしい。
ずっと昔に聞いたことがあって名前だけは知っていたけど、その正体についてはまったく知らなかった。
(最初に書いた情報は、改めてインターネットで調べたもの)
なんで急にそんなものが気になりだしたかというと、最近ある記事に「ケサランパサランの正体は、実はオニアザミの綿毛。通販でも売られている」と書かれているのを読んで、ビックリ仰天してしまったからだ。
ダニとかヘビとか、いくつかある私の“暮らしの目の敵”ランクの中でもかなり上位にあるのが、このケサランパサラン、じゃなくてオニアザミだったのだ。
このあたりに生えているのはアメリカオニアザミと呼ばれているもので、輸入飼料にでも種が混入していたのかもしれない。
ともかくそれが10年以上前から、羊の放牧地にボツボツと見えはじめたと思ったら、すごい勢いで増えてしまった。
このトゲの大きさを見てもらえば、“オニ”呼ばわりされるのもわかると思うが、軍手をしていても、とても手でつかめるもんじゃない。
普通のアザミなら食べる羊も、どんなに小さいうちでもオニアザミにだけは絶対食いつかない。
そもそもアザミやタンポポは種の数が多い上に、綿毛になって風で遠くまで飛んで行く。
おまけに根がゴボウ状に深く伸びるから寒さにも強く、動物たちに食べられないようにトゲまで持っているのだから、それはもう、天下無敵の繁殖力なわけだ。
今年も春先から草地を見まわり何回も駆除してきたのに、今日もまた100個くらいの株を発見。
うち3本はこっそり(?)花を咲かせ、すでに種になって上の写真状態になっていた。
こんな迷惑なものが怪しい幸せグッズとして売られ、日本中に厄介な種をまきちらしているなんて、まったくもって困ったもんだ。
今日発見した中で最大級の株。左上はまだチビ株、でもそっちがオニならこっちも心をオニにして退治します。
ケサランパサラン…・、私の幸せはどこにいるの?
あっちの方にでもいるんじゃない。
by sheepcspun
| 2010-09-25 15:53
| その他雑記